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大震災から学ぶこと【平成23年5月】

1.人間はあきらめることも大切ではないでしょうか。

  未曾有の大震災をこうむって、今私達は苦しみのどん底に沈んでいますが、大自然の摂理のもとで命を与えられて生かされている一つの生きものの身であれば、悲しいことではありますが、人はいつかは死ぬものであることを、あきらめて受け入れるように、大震災も仕方がないとあきらめて、これからどう生きるかに全力を傾けることが大切ではないでしょうか。

  「人間の値打ちは、辛いことや悲しいことに出会った時に決まる。その人が周囲にどんな態度を取ることが出来るかだ。」と言われるのも一理あると思います。

  「あきらめる。」と言うことは本来、物事の事情をはっきり知る、明らめる、という意味なのです。

2.未曾有の大震災をこうむって、私達は耐え難い苦しみの中から学ばなければなりません。

人間としていかに生きるべきかを。それは、

 (1)耐えて努力できる人になろう。
 (2)他人(ひと)を思いやれる人になろう。
 (3)うそを言わない正直な人になろう。

 ではないでしょうか。私達は大自然の摂理の中で命を与えられ生かされている生き物だからです。

3.長い人生の間には、うれしい事や楽しいことが多いですが、時には辛いことや悲しいこともあります。

  でもそれもいつまでも続くものではありません。因と縁によって必ず変わってゆくものです。ですからしばらく「耐えて努力出来る人になろう。」(誓って諸行無常の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

4.人間は自分一人の力で生きているのではありません。

  両親をはじめとする多くの人達の支えや励ましがあって今日を生きています。ですから困った時はお互いさまの気持ちで「他人(ひと)を思いやれる人になろう。」(誓って諸法無我の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

5.この世の中の物事のあり方は、まずもとになる原因があって、縁が加わり、因と縁に応じてそれにふさわしい果が生じています。

  悪いことを見つからないようにやったつもりでも、やがてその報いは必ず受けなければなりません。ですから出来るだけ「うそを言わない正直な人になろう。」(誓って因縁果報の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

6.愛する人が死んでしまった、という事実は変えられません。

  変えられない事実は、私達自身が変わることです。
  自分の心の持ち方を変えることです。例えば亡き人の一番喜ぶことをしてあげようと心の持ち方を変えるのです。

7.人間は何年生きたかという時間の長さも大切ですが、それ以上に大切なことは、いかに生きたかということではないでしょうか。

  つまり「いかに努力することが出来たか。いかに他人(ひと)の為になることが出来たか。」ではないでしょうか。

 

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