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それにしても、どうして私達は次第に他人(ひと)を思いやる心が弱くなり、自分勝手になってしまうのでしょうか。【平成23年8月】

1、それにしても、どうして私達は次第に他人(ひと)を思いやる心が弱くなり、
  自分勝手になってしまうのでしょうか。
 ◎戦後の教育の失敗です。「自主性・個性を尊重しましょう。」ばかりが強調され、
  他人(ひと)を思いやる心を教えることを忘れてしまったのです。自主性・個性を
  尊重しましょう→自分の思うようにやればいい→自分勝手な人が増えた(他人のこと
  などかまっていられない)
 ◎これには実は訳があるのです。戦争中の思想統一に懲りて、加えて占領軍の策略に
  よって、私達の日本は柱となるべき、人間として望ましい基本的な生き方を明示して
  教育することが出来なかったからです。
 ◎・少子化・核家族化・共働き・個人情報守秘など、地域の人と人とのつながりが少ない
       社会構造になってきた。
  ・パソコン・携帯電話などの電子情報機器の普及
2、ではこれから、非行・犯罪のない、社会を明るくするために、人間として望ましい
  生き方、つまり耐えて努力する心、他人(ひと)を思いやる心、うそを言わない正直
  な心がみんなの心の中に育ち、実践できるようになるにはどうしたら良いのでしょう。
 ◎まず「人間として望ましい生き方」の大切さをみんなが自覚することです。
  人間は太陽・水・空気をはじめとする自然の無償のめぐみをいただいて、命を与えら
  れ生かされています。ですから自然の摂理(法則)を無視して生きられません。
  ですから自然の摂理(法則)にもとづいた、人間として望ましい生き方こそ私達が
  幸せに生きるためには、とても大切なのです。
 ◎では私達に命を与え、育んでいる自然の摂理(法則)とは何でしょう。
  (1)この世の中のすべてのことは因と縁に従って移り変わるものである。
    (諸行無常)
  (2)この世の中のすべてのものは他とのかかわりあいによって存在するものである。
    (諸法無我)
  (3)この世の中のすべてのことは因と縁にふさわしく果報を生ずるものである。
    (因縁果報)
         という法則です。ですから私達が幸せになるためには、
      (1)「諸法無常」の法則に基づいて、辛い事や嫌な事があっても、必ず移り変わって
    ゆくものであるから、しばらく「耐えて努力できる人」になる事が大切です。
    (2)「諸法無我」の法則に基づいて、今自分があるのは、自分一人だけの力でない
    のですから、生かされている事に感謝して「他人(ひと)を思いやれる人」に
    なる事が大切です。
    (3)「因縁果報」の法則に基づいて、この世の中の物事のあり方は、因と縁に応じて
    それにふさわしい果が生じています。悪い事を見つからないようにやったつもり
    でも、やがてその報いは必ず受けなければなりません。ですから出来るだけ
    「うそを言わない正直な人」になることが大切です。
  ◎この「人間として望ましい生き方」は、宇宙・自然の摂理・(法則)にもとづいた人生
  観ですから、世界中どこの国の人達にも共通の道徳です。国・民族・宗教を越えて、
  世界中の人々が心得るべき社会規範です。世界共通の正義です。

次回9月は
「犯罪のない明るい社会になるためには、結局は私達一人一人が、自分も他の人も大切に
 する思いやりのある行いを実践することです。「社会を明るくする運動」は「人間と
 して望ましい生き方」を育てる運動です。」

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