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尖閣諸島問題で、なぜ日本は中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろう 【平成23年1月 】

1. 今度の沖縄県、尖閣諸島問題で、日本は法治国家でありながら、なぜ毅然とした態度を中国に示すことができなかったのだろうか。なぜ中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろうか。

 これでは日本という国はあって無いにひとしい。やがて日本は消滅してゆくだろう。私たち国民の安全、安心を守るのは国あってこそであるというのに。

2. なぜ日本は中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろう。

(1)国民の世論の後押しが弱いからです。私たち国民から「中国いけないぞ」という声が強くあがらないからです。中国の国民はこぞって「日本が悪い」とデモまでしているのです。

○ これはわたしたち国民に国を大切にしようという愛国心が弱いからです。そして私たち国民の正義感が弱いからです。物事を善悪で判断するよりも目先の利害で判断するほうが優先するようになってしまったからです。

○ 戦後65年、日本の教育は戦時中の「愛国心」にこりて、国を愛する心を全く育てませんでした。「自主性、個性を尊重しましょう」ばかりが強調されましたので、結局自分勝手の強い人が多くなってしまいました。従って国民の考え方もバラバラで、一つの方向性を見出すことが困難になりました。

○ 実はこの弱体化したひ弱な日本を作ることが、戦争に勝ったアメリカや中国の作戦だったのです。一つにまとまると、信じらないほど大きな力を発揮する日本の国民を恐れて、愛国心を育てないように、国民の志が一つにまとまらないように、まことしやかに画策してきたのです。中国は未だに靖国神社への参拝になんくせをつけています。私たち国民はまんまとこの作戦にひっかかってしまったのです。

(2)日本には中国に勝る軍事力がないからです。このまま毅然とした態度を押し通したら、何をされるかわかりません。攻めてこられたら日本には対抗できる武力がありません。同盟国のアメリカも今は中国の方が武力があるので、中国を敵にしたくありません。結局は日本を見殺しにしてしまうでしょう。

3. では私たち日本国民はどうしたら良いのでしょう。

○まず私たち一人一人が、人間として望ましい生き方、人生観をしっかり身につけることです。

・耐えて努力できる人になろう。
・他人(ひと)を思いやれる人になろう。
・うそを言わない正直な人になろう。

○ 国がしっかりしてこそ国民の平安も約束されるのですから、国を大切にする心、愛国心を育てることです。

 人間としての資質が向上し、正義感が培われ、違法者に対する毅然とした態度も生まれてきます。

○ 絶対に日本から先に攻撃はしませんが、攻撃されたら守り抜く高度なハイテク防衛力を、しっかり備えなければ国際社会ではやってゆけません。

4. 日本では最近、絶対にあってはならない恐ろしいことが、次々と起こるようになりました。

・真実を追求しなければならない検察官が、自分の都合の良いように調書書類を改ざんする。
・不正をしないことを教えなければならない教育者が、生徒の成績表を改ざんする。
・公正を第一とすべき公官庁のお役人が、国民から預かった税金を、自分の財布に入れたり飲み食いに使ってしまう。

 見つからなければ何をしてもいいという、正義感のかけらもないていたらくには、あいた口がふさがりません。これも元をただせば、人間として望ましい生き方の欠如からきています。

今こそ、人間として望ましい生き方「宗道(仏教)」を広布しなければなりません。

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