「社会を明るくする運動」は「人間として望ましい生き方」を育てる運動です。【平成23年10月】

◎このところ各地区において、それぞれの団体が犯罪予防活動、青少年健全育成活動等、
いわゆる"社会を明るくする運動"に取り組んで下さっております。たいへんありがたいこと
ですが、犯罪予防活動は、パトロールや監視を厳しくしたり、罰を重くすることも大切
ですが、非行・犯罪をしない、人間としての良心を育てることが、なにより大切ではない
でしょうか。

◎特に更生保護活動にたずさわる私達保護司の「社会を明るくする運動」は、その原点に
立ち返ってみると、罪を犯した人達が再び悪い事をする気が起らないように、人間としての
良心を育てることであり、罪を犯した人達がスムーズに立ち直りが出来るように、みんなの
心の中に"おかえり"と迎える、人間としての良心をそだてることではないでしょうか。

◎ですから私達保護司を中心とした「社会を明るくする運動」は、一般の犯罪予防運動とは
一味違ったものであるべきだと思います。そしてやがて皆さんにもこの「人間として望ましい生き方」の大切さを理解していただき、共に啓発、啓蒙できるようになってこそ、ほんとうに社会が明るくなると思います。

◎先日、静岡県の川勝知事は「ふじの国建国宣言」をされました。「物心共に豊かな富国有徳の社会を目ざし、和を貴んで、世界の平和づくりに参加することを誓う」と。有徳の人になるためには、そして世界の平和づくりには、まずこの「人間として望ましい生き方」が明示されなければ始まりません。

  この「人間として望ましい生き方」のポスターが各家庭・学校・職場に貼られ、実践されて
こそ、これまでの社明運動が生きてくると思います。この「ふじの国」の新しい社明運動を
清水区保護司会から発信して、全国の社明運動にしてゆきましょう。法務省も民間のボランディアである私達からの発信を首を長くして待ち望んでいると思います。私達の出番です!





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犯罪のない明るい社会になるためには、結局は私達一人一人が、自分も他の人も大切にする思いやりのある行いを実践することです。「社会を明るくする運動」は「人間として望ましい生き方」を育てる運動です。【平成23年9月】

◎この「人間としての望ましい生き方」を常日頃から心がけていただけるように、ポスター
 を作りましたので、家庭・学校・職場の目につくところに貼って、できれば一日一回声に
 出して言ってみましょう。

◎人間の資質の基礎は6歳までにほぼ固まると言われています。ですから学校へ入る前の
 幼い頃の教育がとても大切です。
  ・「自主性・個性を尊重するからと言って、自由にふるまっていたら人間にはならない。
   社会に適応出来るよう、強いて変えるのが教育である。」(解剖学者 養老孟司)
  ・「人を育てる時は教育的強制が自主性・個性に優先する。」

◎これまで私達は61年間社明運動を展開してきましたが、この「人間としての望ましい
 生き方」をはっきり示すことができませんでしたので、自治会・警察・学校等に「社明
 運動」に協力して下さいとお願いしても、何をしていいのかわからず、せいぜいリーフ
 レットを配るかポスターを貼るだけの繰り返しでした。また、せっかく更女の皆さんが
 各地区でミニ集会を開いてくれましたが、更生保護活動の説明や更女の活動を紹介する
 だけに止まらざるを得ませんでした。

◎この「人間として望ましい生き方」を啓蒙出来るのは、非行犯罪のない明るい社会を願い
 活動を国家から委嘱されている、私達保護司と更女の皆さん、B.B.S会の皆さんをはじめ
 とする更生保護活動にたずさわる方々です。
 本来は国が文科省を中心にして教育すべきことですが、それにはまだ相当の時間がかかり
 ます。
 
この「人間として望ましい生き方」のポスターが各家庭・学校・職場に貼られ、実践されて
こそ、これまでの社明運動が生きてくると思います。この「ふじの国」の新しい社明運動を
清水区保護司会から発信して、全国の社明運動にしてゆきましょう。法務省も民間のボランディアである私達からの発信を首を長くして待ち望んでいると思います。私達の出番です!

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それにしても、どうして私達は次第に他人(ひと)を思いやる心が弱くなり、自分勝手になってしまうのでしょうか。【平成23年8月】

1、それにしても、どうして私達は次第に他人(ひと)を思いやる心が弱くなり、
  自分勝手になってしまうのでしょうか。
 ◎戦後の教育の失敗です。「自主性・個性を尊重しましょう。」ばかりが強調され、
  他人(ひと)を思いやる心を教えることを忘れてしまったのです。自主性・個性を
  尊重しましょう→自分の思うようにやればいい→自分勝手な人が増えた(他人のこと
  などかまっていられない)
 ◎これには実は訳があるのです。戦争中の思想統一に懲りて、加えて占領軍の策略に
  よって、私達の日本は柱となるべき、人間として望ましい基本的な生き方を明示して
  教育することが出来なかったからです。
 ◎・少子化・核家族化・共働き・個人情報守秘など、地域の人と人とのつながりが少ない
       社会構造になってきた。
  ・パソコン・携帯電話などの電子情報機器の普及
2、ではこれから、非行・犯罪のない、社会を明るくするために、人間として望ましい
  生き方、つまり耐えて努力する心、他人(ひと)を思いやる心、うそを言わない正直
  な心がみんなの心の中に育ち、実践できるようになるにはどうしたら良いのでしょう。
 ◎まず「人間として望ましい生き方」の大切さをみんなが自覚することです。
  人間は太陽・水・空気をはじめとする自然の無償のめぐみをいただいて、命を与えら
  れ生かされています。ですから自然の摂理(法則)を無視して生きられません。
  ですから自然の摂理(法則)にもとづいた、人間として望ましい生き方こそ私達が
  幸せに生きるためには、とても大切なのです。
 ◎では私達に命を与え、育んでいる自然の摂理(法則)とは何でしょう。
  (1)この世の中のすべてのことは因と縁に従って移り変わるものである。
    (諸行無常)
  (2)この世の中のすべてのものは他とのかかわりあいによって存在するものである。
    (諸法無我)
  (3)この世の中のすべてのことは因と縁にふさわしく果報を生ずるものである。
    (因縁果報)
         という法則です。ですから私達が幸せになるためには、
      (1)「諸法無常」の法則に基づいて、辛い事や嫌な事があっても、必ず移り変わって
    ゆくものであるから、しばらく「耐えて努力できる人」になる事が大切です。
    (2)「諸法無我」の法則に基づいて、今自分があるのは、自分一人だけの力でない
    のですから、生かされている事に感謝して「他人(ひと)を思いやれる人」に
    なる事が大切です。
    (3)「因縁果報」の法則に基づいて、この世の中の物事のあり方は、因と縁に応じて
    それにふさわしい果が生じています。悪い事を見つからないようにやったつもり
    でも、やがてその報いは必ず受けなければなりません。ですから出来るだけ
    「うそを言わない正直な人」になることが大切です。
  ◎この「人間として望ましい生き方」は、宇宙・自然の摂理・(法則)にもとづいた人生
  観ですから、世界中どこの国の人達にも共通の道徳です。国・民族・宗教を越えて、
  世界中の人々が心得るべき社会規範です。世界共通の正義です。

次回9月は
「犯罪のない明るい社会になるためには、結局は私達一人一人が、自分も他の人も大切に
 する思いやりのある行いを実践することです。「社会を明るくする運動」は「人間と
 して望ましい生き方」を育てる運動です。」

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私達の願いとはうらはらに社会はなかなか明るくなりません。むしろ住みにくい社会になってきています【平成23年7月】

◎ 振り込め詐欺、悪徳商法等、人をだましてお金を取る犯罪が、あの手、この手で花ざかり。うかうかしてはいられません。

◎ 一番公正であるべき教育者・公務員・政治家までも見つからなければいいと、不正をする者が後を絶ちません。

◎ 学校ではいじめも暴力も一向に減っていません。

◎ ・自分さえ良ければいい。他人のことはかまわない。
   ・多少の不正をしても、見つからないようにやればいい。
   ・責任を他になすりつける。

この風潮が社会全体に蔓延してきているのです。

◎ みんながこういう気持ちになってきているので、犯罪には至らなくても、人と人との絆が弱くなり、冷たい無縁社会が急速に進行しています。

◎ 高齢者が血縁以外に頼れる近所の人や友人がいるか?
 ドイツ79% 米国68% スウェーデン61% 日本36% 

◎ 日・米・中・韓の高校生で、自分に自信を持ち、希望を持っている者は?
   韓国55% 中国50% 米国49% 日本12.5%

◎ 日本の自殺者、昨年31,690人、13年連続3万人以上、異常事態です。

◎ 今、日本の国には何か大きな大切なものが欠落しています。日本の一大事が始まってます。

 みんなが、耐えて努力する心、他人(ひと)を思いやる心、うそを言わない正直な心、つまり人間として望ましい生き方(良心)を取り戻すことが何より必要なのです。



次回8月は、
「それにしても、どうして私達は次第に他人(ひと)を思いやる心が弱くなり、自分勝手になってしまうのでしょうか。」

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ほんとうに神様はいるのでしょうか。【平成23年6月】

1. この度の東日本大震災をうけて、日本の千葉市に住む7歳の少女が、ローマ法王ベネディクト16世に質問しました。

 「なぜ、こんなにむごいことが起きるのですか。なぜ、神様はそれをお許しになるのですか。」と。
 ローマ法王の答えは
 「私にもわかりません。私もなぜなのか問い続けています。でも神様はいつも私達のそばにいます。」

2. このことは二つのことを示唆しています。

 ①神様は私達が空想しているだけで実際には存在しない。
 ②仮に神様が存在するとしても、神様は信仰する人を救ったり、願いをかなえるようなことは出来ない。

3. キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教等、神様の存在を信ずる宗教は、人間をはじめ、この地球上のすべてのもは、神様がお造りになった被造物と考えておりますので、先ほどの7歳の少女の質問に答えられなくなってしまうのです。

  しかも、この神様の存在を信ずる宗教の影響を受けて発展してきた西洋の文明も、今や行き詰って来てしまったのです。

4.西洋文明は、人間は神の似姿である理性を持ち、それによって他の被造物を支配できると考えます。

  この人間中心主義の近代文明が、今や限界にぶつかり、このままでは人類そのものの存続が危うくなってきました。この文明の危機を乗り越えるには、人間も、太陽、空気、水、といった自然の恵みによって命を与えられ生かされている一つの生き物であるから、大自然の摂理(ルール)にもとづいた、人間として望ましい生き方を心がけることである。(梅原猛・哲学者・文化勲章受章)

5.ですから、人間は神様が造った被造物と考えるより、大自然の恵みによって命を与えられ生かされている一つ生き物であると、とらえる方が自然ではないでしょうか。

  そして自然の摂理(ルール)の中で生かされている身であれば、悲しいことではありますが、人間はいつかは死ぬものであることを、あきらめて受け入れるように、大震災も仕方がないとあきらめて、これからどう生きるかに、全力を傾けることが大切ではないでしょうか。

「あきらめる」ということは、本来、物事の事情をはっきり知る、「明らめる」という意味なのです。

6.私達人間が、命を与えられ生かされている大自然の摂理(ルール)にもとづいた、人間として望ましい生き方とは、諸行無常、諸法無我、因縁果報の摂理にもとづいた


  耐えて努力できる人になろう
  他人を思いやれる人になろう
  うそを言わない正直な人になろう



 という「宗道」の人生観です。

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大震災から学ぶこと【平成23年5月】

1.人間はあきらめることも大切ではないでしょうか。

  未曾有の大震災をこうむって、今私達は苦しみのどん底に沈んでいますが、大自然の摂理のもとで命を与えられて生かされている一つの生きものの身であれば、悲しいことではありますが、人はいつかは死ぬものであることを、あきらめて受け入れるように、大震災も仕方がないとあきらめて、これからどう生きるかに全力を傾けることが大切ではないでしょうか。

  「人間の値打ちは、辛いことや悲しいことに出会った時に決まる。その人が周囲にどんな態度を取ることが出来るかだ。」と言われるのも一理あると思います。

  「あきらめる。」と言うことは本来、物事の事情をはっきり知る、明らめる、という意味なのです。

2.未曾有の大震災をこうむって、私達は耐え難い苦しみの中から学ばなければなりません。

人間としていかに生きるべきかを。それは、

 (1)耐えて努力できる人になろう。
 (2)他人(ひと)を思いやれる人になろう。
 (3)うそを言わない正直な人になろう。

 ではないでしょうか。私達は大自然の摂理の中で命を与えられ生かされている生き物だからです。

3.長い人生の間には、うれしい事や楽しいことが多いですが、時には辛いことや悲しいこともあります。

  でもそれもいつまでも続くものではありません。因と縁によって必ず変わってゆくものです。ですからしばらく「耐えて努力出来る人になろう。」(誓って諸行無常の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

4.人間は自分一人の力で生きているのではありません。

  両親をはじめとする多くの人達の支えや励ましがあって今日を生きています。ですから困った時はお互いさまの気持ちで「他人(ひと)を思いやれる人になろう。」(誓って諸法無我の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

5.この世の中の物事のあり方は、まずもとになる原因があって、縁が加わり、因と縁に応じてそれにふさわしい果が生じています。

  悪いことを見つからないようにやったつもりでも、やがてその報いは必ず受けなければなりません。ですから出来るだけ「うそを言わない正直な人になろう。」(誓って因縁果報の教えを実践します。)という生き方が大切だと思います。

6.愛する人が死んでしまった、という事実は変えられません。

  変えられない事実は、私達自身が変わることです。
  自分の心の持ち方を変えることです。例えば亡き人の一番喜ぶことをしてあげようと心の持ち方を変えるのです。

7.人間は何年生きたかという時間の長さも大切ですが、それ以上に大切なことは、いかに生きたかということではないでしょうか。

  つまり「いかに努力することが出来たか。いかに他人(ひと)の為になることが出来たか。」ではないでしょうか。

 

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大自然の摂理にもとづいて生かされている人間がすべきこととは【平成23年4月】

1.人間は太陽と水、空気をはじめとする大自然の無償のめぐみをいただいて生きている。

 だから大自然の摂理(ルール)にもとづいた人間として望ましい生き方こそ大切である。
(梅原 猛・哲学者・文化勲章受章)

2.西洋文明は人間中心主義の思想である。人間は神の似姿である理性を持ち、それによっ
 て他の被造物を支配できると考える。その思想はデカルト哲学においてますます顕著と
 なる。近代文明としてそれまで考えられなかった豊かさ、便利さを人類にもたらした。
(梅原 猛)

3.しかしこの人間中心主義の近代文明が今や限界にぶつかり、このままでは人類そのもの
 の存続が危うくなってきました。この文明の危機を乗り越えるには、人間も太陽・空気
 ・水といった自然のめぐみによって命を与えられ生かされている一つの生き物であるか
 ら大自然の摂理(ルール)にもとづいた、人間として望ましい生き方を心がける事で
 ある。(梅原 猛)

4.決して間違ってはいけません。私たちは「生きてきた」のではなく、目には見えない大
 いなる力、宇宙の生命を動かしている何かによって(太陽・空気・水等)「生かされて
 いる」のです。(瀬戸内寂聴)

5.誰でも納得できる客観的な基準にもとづいた大義なんてないからこそ戦争が絶えない
 のだ。(チャーチルの第二次世界大戦回想録)

 まさに現代は嵐の海を羅針盤のない船で
 航海しているようなものです。どちらへ進んでいいのか判らない。早く羅針盤を取り付
 けなければ沈没してしまいます。

6.客観的基準にもとづいた世界共通の大義とは、私達人間も生かされている地球の摂理、
 大自然のルールにもとづいた人間として望ましい生き方です。諸行無常・諸法無我・
 因縁果報の摂理にもとづいた

  耐えて努力できる人になろう
  他人(ひと)を思いやれる人になろう
  うそを言わない正直な人になろう

 こそ、誰でも納得できる人間としての大義です。
 これを「宗道」と名付けました。人間として根本的な大切な道という意味です。

7.「ふじの国建国宣言」で川勝平太知事は、「物心ともに豊かな富国有徳の社会を目指
 し、和を貴んで世界の平和づくりに参加する事を誓う。」と言っていますが、それには
 柱となる人間としての望ましい生き方・人生観が必要です。地球の摂理にもとづいた
 「宗道」の生き方が必要です。

8.「こころ」はだれにも見えないけれど
 「こころづかい」は見える
 「思い」は見えないけれど
 「思いやり」はだれにでも見える 
 「こころ」は行いになってはじめて見える
 (宮澤章二「行為の意味」)

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忍耐や努力を忘れ、自分勝手な言動ばかりでよいのでしょうか。【平成23年3月】

1.あの覚醒剤使用の酒井法子(ノリピー)容疑者。大スターから地獄への転落。わかりきっていてなぜやるのか。

  人生おもしろおかしく過ごせばいいと、先のことはあまり考えず、一時の快楽におぼれてしまう生き方に流されてしまったのです。しあわせを得るためには、忍耐や努力も必要であるという人間として望ましい生き方(宗道)を知っていたらと惜しまれます。

2.衣食住の整った先進国日本で自殺者が毎年3万人以上にもなる。自殺の理由は色々あると思いますが、もうちょっとだけ耐えてがんばってみるという生き方(宗道)を知っていたら、だいぶ違ってくるのではないでしょうか。

3.生活支援、医療援助、子育て支援等、私達は国から恩恵を受けています。でも感謝の気持ちがなければ、援助は当たり前のことになって、やがて不満が大きくなります。

  定額給付金もいただいた時はちょっとうれしかったけど、今はどうでしょう。感謝の心が育っていないと、援助は砂漠に水をまくようなものです。いくらまいても足りません。一人一人に感謝の心(宗道)を教えることも大切な援助ではないでしょうか。

4.このように今、日本の国では、望ましい人間としての「心」を育てることをしていませんから、どんなに良い政策を行っても満たされず、不満ばかりが増大してゆきます。

  規範意識が弱いですから、自分さえ良ければいい、他人などかまっていられないという気持ちが強くなり、社会の秩序は崩壊してゆきます。まさに今こそ国の一大事です。今こそ宗道の教えが必要です。

5.エズラ・ボーゲル(ハーバード大名誉教授、30年前の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者)は

○今の日本は国全体を代表して発言し、説明する力がない。統一された意見もない。日本の政治はバラバラで何も決まらない。
○中国人は若い人でも国としての考え方を説明できる・まとまった考え方を持っている。だから米国の大統領は、ある問題を日本と中国のどちらに相談するかと言えば中国を選ぶと言っています。

  このように戦後60年間、日本は国の柱となるべき、人間として望ましい生き方、人生観(宗道の教え)を一切教えませんでした。「自主性、個性を尊重しましょう」ばかりが強調されましたので、結局自分勝手な言動が強くなり、収拾がつかない状態になってきました。

  裁判所の法廷で、殺人犯が「人を殺してなぜ悪い。あなたがたは常識に洗脳されています。常識が正しいとは限りません。」と堂々と言い放つしまつです。希望をもって生き生きしているべき若者達が「早く死にたい。死んで楽になりたい」と自殺者が後を絶ちません。何を考えても自由だといいますが、これでいいのでしょうか。

6.あの太平洋戦争は、もちろん二度と戦争をしてはいけませんが、学ぶべき大切なことを教えていると思います。

  それは資源、兵器の乏しい小さな国日本が、世界のいくつもの強国を相手に、よくあれだけ戦えたと言う事実です。それは耐えて努力することの大切さを教えたからです。

  日本の国を守る大切さを教えたからです。国を守るためには死をも惜しまない心の人をたくさん育てたからです。つまり人の心を育てることがいかに大切かということを教えています。

  そこでアメリカは「心」を育てることを恐れて、「心」の教育を一切禁止しました。自主性・個性を尊重して自由にふるまうことを強調したのです。まんまとアメリカの思うつぼにはめられてしまったのです。

7.この憂うべき日本の国を救うのは、人間としての望ましい生き方を説き明かした宗道の教えです。

  守護神符・平和の実践者証をお持ち下さる宗道普照会の皆さんです。皆の幸せのためにも力を合わせてまいりましょう。

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自殺者3万人以上、ニート増加、人間として望ましい生き方とは 【平成23年2月 】

1、先日ある新聞で、全国的に広がる万引き被害の急増にどうしたら良いか、その対策について識者達が思い思いに意見を述べておりました。

・規範意識の低下、不況も影
・防犯ミラーの増設、見張りの強化
・厳罰化

などを言うだけで「盗みをしない心」を教育することが急務であると言う人は残念ながら一人もおりませんでした。

 犯罪のない明るい社会になるためには、見張りを強化したり、罰を厳しくすることも必要ですが、結局は私達一人一人が、自分も他人も大切にする思いやりのある行いを実践しなければ始まりません。ですから人間として望ましい生き方、つまり良心を育てることが何より大切だと思います。

 あの「北風と太陽」のお話のように、圧力をかけて(罰を厳しくして)行いを正そうとしても、心は納得しておりませんから、今度は見つからないように、さらに巧妙な手口を考えるようになりがちです。他人(ひと)を思いやる「心」を育てることが何より大切です。

 戦後60年以上日本の教育は、自主性個性の尊重ばかりが強調されましたので、いつの間にか他の人はともかく自分さえ良ければいいと思う人や、責任を他になすりつける自分勝手な人が増えてきてしまいました。「思いやりの心」を教えることを忘れていたのです。いや臆病にさえなっていたのです。

 著名な解剖学者である養老孟司さんは「自主性個性を尊重するからと言って、自由にふるまっていたら人間にはならない。社会に適応出来るよう強いて変えるのが教育である。」と言っています。

 今こそみんなの心の中に、人間として望ましい生き方、良心を育てるために立ち上がらなければなりません。本来は国が文科省を中心にして教育すべきことですが、それにはまだ相当な年数がかかります。それを待っていたら世の中はとりかえしのつかない事態になりかねません。
 非行犯罪のない明るい社会になるためには、人間として望ましい生き方、つまり

・耐えて努力する心
・生かされていることに感謝する心
・うそを言わない正直な心

を育てることが何より大切だと思います。

2、現代の社会は嵐の海を羅針盤のない船で航海しているようなものです。どう進んでいいか、人間として望ましい基本的な生き方、羅針盤がないのですから難破するのは目に見えています。

・自殺する人は毎年3万人以上。
・ニートの数は一向に減らない。

3、私達人間は、この地球の摂理、つまり大自然のルールの中で命を与えられ生かされている生き物です。大自然のルールにそった生き方を皆が心がけてこそ、私達人間のしあわせが約束されます。

国、民族、宗教を超えて世界共通の人間として望ましい生き方が必要です。この大自然の摂理にもとづいた人間として望ましい生き方を「宗道」と言います。「新しい大切な道」という意味です。

4、宗教は選択科目ですが、宗道は人間の必修科目です。

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尖閣諸島問題で、なぜ日本は中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろう 【平成23年1月 】

1. 今度の沖縄県、尖閣諸島問題で、日本は法治国家でありながら、なぜ毅然とした態度を中国に示すことができなかったのだろうか。なぜ中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろうか。

 これでは日本という国はあって無いにひとしい。やがて日本は消滅してゆくだろう。私たち国民の安全、安心を守るのは国あってこそであるというのに。

2. なぜ日本は中国の無謀な圧力に降参してしまったのだろう。

(1)国民の世論の後押しが弱いからです。私たち国民から「中国いけないぞ」という声が強くあがらないからです。中国の国民はこぞって「日本が悪い」とデモまでしているのです。

○ これはわたしたち国民に国を大切にしようという愛国心が弱いからです。そして私たち国民の正義感が弱いからです。物事を善悪で判断するよりも目先の利害で判断するほうが優先するようになってしまったからです。

○ 戦後65年、日本の教育は戦時中の「愛国心」にこりて、国を愛する心を全く育てませんでした。「自主性、個性を尊重しましょう」ばかりが強調されましたので、結局自分勝手の強い人が多くなってしまいました。従って国民の考え方もバラバラで、一つの方向性を見出すことが困難になりました。

○ 実はこの弱体化したひ弱な日本を作ることが、戦争に勝ったアメリカや中国の作戦だったのです。一つにまとまると、信じらないほど大きな力を発揮する日本の国民を恐れて、愛国心を育てないように、国民の志が一つにまとまらないように、まことしやかに画策してきたのです。中国は未だに靖国神社への参拝になんくせをつけています。私たち国民はまんまとこの作戦にひっかかってしまったのです。

(2)日本には中国に勝る軍事力がないからです。このまま毅然とした態度を押し通したら、何をされるかわかりません。攻めてこられたら日本には対抗できる武力がありません。同盟国のアメリカも今は中国の方が武力があるので、中国を敵にしたくありません。結局は日本を見殺しにしてしまうでしょう。

3. では私たち日本国民はどうしたら良いのでしょう。

○まず私たち一人一人が、人間として望ましい生き方、人生観をしっかり身につけることです。

・耐えて努力できる人になろう。
・他人(ひと)を思いやれる人になろう。
・うそを言わない正直な人になろう。

○ 国がしっかりしてこそ国民の平安も約束されるのですから、国を大切にする心、愛国心を育てることです。

 人間としての資質が向上し、正義感が培われ、違法者に対する毅然とした態度も生まれてきます。

○ 絶対に日本から先に攻撃はしませんが、攻撃されたら守り抜く高度なハイテク防衛力を、しっかり備えなければ国際社会ではやってゆけません。

4. 日本では最近、絶対にあってはならない恐ろしいことが、次々と起こるようになりました。

・真実を追求しなければならない検察官が、自分の都合の良いように調書書類を改ざんする。
・不正をしないことを教えなければならない教育者が、生徒の成績表を改ざんする。
・公正を第一とすべき公官庁のお役人が、国民から預かった税金を、自分の財布に入れたり飲み食いに使ってしまう。

 見つからなければ何をしてもいいという、正義感のかけらもないていたらくには、あいた口がふさがりません。これも元をただせば、人間として望ましい生き方の欠如からきています。

今こそ、人間として望ましい生き方「宗道(仏教)」を広布しなければなりません。

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